35年後の最高級ウォークマン！

1980年大学1年生の夏、初めてウォークマンを買った。それが初代ウォークマンだった。

音楽は、家のステレオで聞く、という固定概念をぶち破るSONYの大改革だった。
スティーブ・ジョブスも、このSONYを、大崇拝して育っている。

下宿生活費を削り、何とかお金をためて、確か、3万円ちょっとで秋葉原まで買いに行った。恐らく、これまでの買い物で一番自分の生活を変えてしまった物かもしれない。

すぐにアメリカ留学が決まり、これ持って行く時には税関は簡単には通らないし、大変な思いをした。向こうでは、これが目立ってしまって（ヘッドホンして歩く姿が信じられないのだから）どこに行っても多くの人が、「何だ何だ　What the hell is that?」と集まってきて、凄いものを持っている”Yellow JAP”として人気者！？になってしまった。（笑）
 このウォークマンが、当時、いかに画期的だったか思い出します。

 面白かったのは、初代ウォークマンだけに付いていたオレンジのボタン。これは、トークボタンで、大音量で聞いていても、このボタンを押せば、マイクから外界の音がヘッドホンに流れて、ヘッドフォーンをつけたまま、人とも話せるという代物！

当時は、いかに、ヘッドホンをつけて歩くことに危険性を感じていたか、安全対策が施されていた。この開発には、いかに勇気が必要だったかが伺える。

それから35年経った。。

2015年。何と、12万円もする「最高級ウォークマン」が出るとのことで、調べてみると・・・ ハイレゾというこれまでの音の概念をこれまた塗り替える事に。

というわけで、さっそく、注文して届いたのがこれ。

パッケージは、アップルを思わせる高級感

一瞬スマホみたいだ。Android4.2.2搭載

裏側、ずっしり重くすごい高級感

ヘッドホンは、密閉型のSONY　MDR-1RNC、インナー式のSHURE SE846を使用。
そして、音は・・・ 残念ながら、文字では表現できない・・・


ただ、ずっと聞き慣れたアルバムのハイレゾ音源を聴くと、

え、こんな音が入ってた!
ここで、エコーバックしてる!
息継ぎのおとが聞こえる!

などと、数々の発見。

レコードからCDになった時に、アナログ盤がデジタル変換されたものを初めて聴いた、90年代のあのショックにそっくりだった。

何ということを、この最高級ウォークマンはやってくれたのだ、しばらくはまた音楽漬けの生活になりそうです。