2017年6月11日日曜日

おいこらぁ、部活と塾どっちが大切なんだ!?


今朝の朝学を聞いた人はもう知っての通り、中2のT君が、部活の顧問を
完全論破しています。

まずは、朝メールから
ーーー
おはようございます。中2のTです!
僕は、テニス部でレギュラーだったのですが、土日の練習を適度にやすんだりしていました。そしたら、昨日顧問に呼び出され、おこられました。僕はただテニスが楽しいので部活をやっています。何で休むんだ?と言われたので塾だからですと言ったら部活より塾が大事なのか?と言われたのではい塾の方が大事ですと答えました。そうしたら、家族と相談しろと言われました。僕は家族と何を相談しろと言われているかよくわかりません。
今日、三年生の引退試合です。本当は楽しく部活を続けたいですが、一緒に引退するしかないかなと思います。残念です。
今日は、教科書の音読と、ワークの繰り返しを進めます!
ーーー

Tと顧問の会話が凄いです。

まず、「どうして部活に来ないのか?」に対して
Tの、「塾に行くから」

すると顧問の、「部活と塾どっちが大切なのか?」
とチョー痛い質問が飛び出す。

T凄い、「塾の方が大切です!」

顧問、「部活です・・」と言わせたい無意識の誘導尋問に、Tあっけなく本音を放つ。
さあ、どうする顧問と思いきや、

何と、次は
「家族と相談しろ」と苦しまぐれな命令をする・・

最後のTのひとことで、この大人が完全に生徒より次元が低いのが
暴露されてしまう。。
しかし、まだTの疑問は続く、、

「家族と何について相談するかわからない・・」

素晴らしい!
確かにその通りで何について話せばいいのか分かるはずもない。

恐らく、立場が悪くなったので、親かえら「部活は大切(内申点など)だから、全てに置いて優先しなさい、」とでも、言ってもらうことを望んでいるのだと推察する。

内申点などという切り札を持ち出して、生徒を奴隷化するこのやり方には、KJ生は絶対に屈しないはずだ。毎朝のように奴隷に関しては、マインドセットをしているのだから。笑

顧問も相手が悪かった。

KJ生らしくレベルの高いやりとりでした。

さて、どうしてこの会話が凄いかというと、Tは、別に先生に楯突いたり、反論しているわけではなく、「ありのまま」の回答をしているだけだからなのです。

先生は、Tの答えを聞いて、言葉を失うわけです。
もう、部活の指導どころではないのがよくわかりますね。
思いっきり狼狽えていると思われます、まあ仕方ない、感情で生きている人ですから。

このテーマのポイントはやはり、苦し紛れの質問

「部活と塾どっちが大切なんだ?」

これに尽きます。
(この質問を聞いた時に、「仕事と私どっちが大切なの?」というよくある、低次元のばかフレーズを思い出したのは僕だけだろうか。爆)


●中2T君の意味ある言動


その後、お母さまからレポート頂きました。
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おはようございます
今朝はありがとうございました。
Tから昨夜、顧問に家族と相談しろということをきき、本人は先生に何を言われているかわからないよ・・・と少し(普段あまり先生や学校のことで悩んだり相談を受けたことがないので)考えていました。私も先生が何を言われているかいまいちわからないのですが、先ほど今月の顧問からのお手紙を見つけ、なんとなく言いたい事がわかったような気がしました。(こっそり添付します)
Tはとにかくテニスは楽しいからやりたいようです。
家族から電話してもらってもいいぞと言われたらしいですが、家族ってもしかして私かしら・・・冠でもかぶって・・・。

塾超からのメッセージをきき、安心して試合に出掛けました。ありがとうございました。

ーー


今、試合を見てきました。
爽やかな姿に感動です(あ、試合は負けましたが 笑)試合の直後、Tは顧問に呼ばれ何か話をしていました。
Tになんだったか聞いたら、家族に相談したか?と聞かれたそうです(やはり私ですよね・・・笑)
今相談中ですと答えたそうです。
私からしてみたら、こんなに大切な試合の前後にこういう話を何度もする先生の方がどうかしてるわ!

と冠をかぶっていいたいです 笑
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そして、この話のに出てきたプリントこれです。


「一念岩をも通す」で始まるこのヤヴァイ文章は、顧問が一所懸命に書いたもの。
内容は、特に何もなく、こういうことです。

・あるテニスが下手な生徒がいたが、塾も休んで頑張ってテニスをして強くなったこと。
・そして、そのチームが、この顧問のためにみんなで頑張ってくれたということ。
・人の努力によって成し得た、地道な奇跡に出会えた。(まったく意味不明)
・さあ、あなたもソフトテニス部が人生を豊かにする素晴らしい部活になるように一緒にがんばろうということ

この顧問は、何と、ソフトテニスが人生を豊かにすると言っています。
全ての生徒が、テニスだけを考えて生きていると思い込んでいます。

その時点で、指導者ではないのです。
現に、ここの主役のT君は、ただ、テニスが好きでこの部活に居るだけだとはっきり言っています。

もちろん、この方にとってはテニス命なのかもしれませんが、誰もがそうなれるように、テニス第一で取り組み、部活を一緒に盛り上げて、強くなって俺を優勝監督にしてくれ、ということなのでしょう。

こんなに全てが自分中心で、エゴイストが、一体どういう指導を生徒たち出来るのか本当に疑問です。

要するに、このような顧問にブチ当たってしたがってしまうのは、まさしく(俺の)奴隷になれということなのです。

さて、もう一度、この顧問、ソフトテニスで人生を豊かにすると断言してますが、

Q「部活と塾でどっちが大事なんだ?」に対して、「部活」である理由は何?
Q 具体的にどうやって人生を豊かにするのか? 
Q テニスをしてれば誰にでも奇跡が起きるのか?
Q テニスが、第一に考えられない人でもそうしなければならないのか?
Q 塾も休んで勉強もせずに、部活をしていれば、志望する高校大学へと
  全員しっかりと導いてくれるのか?

このような素朴な率直な質問に対して、生徒に明確に答えられない
自分に薄ら薄ら気付いてはいるのでしょう、またはまったく気付いていないのでしょう。

昭和の感情奴隷教育が、まだまだ、根強く残っているようです。

僕は、今、まさしくこのような状況を破壊するために、子どもたちには、このような感情奴隷教育に対しては、しっかりと自分の意見を表現し、フラットな状態(中道)で、物事を観て、冷静な判断が出来るようなマインドセットをしていこうと思います。

ーーー


僕の話の後に、名古屋から感想をもらいました。ひとつどうぞ。


さあ、来るべきAI時代に、僕たちが今、準備しなければならないのは、未だ、教育の世界に蔓延る今の指導者たちが育った時代や環境から受け継いだ昭和奴隷教育に対して、根本から疑問を持ちかけ、一刻も早く抜け出すスキル(escape skill)を持つということに尽きるのです。


8 件のコメント:

  1. 塾超

    まさに日頃の指導を体現した事例でしたね~。
    楽しいから部活をしていて、大切な事も優先できる中学生素敵だと思います。まだまだ無意識でも生徒を精神的に奴隷にしようとする先生が殆どだと思いますが、新しい時代に変わってきたなと感じます。戦うわけではなく、淡々と素直な気持ちを伝えられるってスゴイ強さですね。見習いたいです。

    私と仕事どっちが大切?
    それと同じくらい愚かなセリフだったんですね笑
    とても気持ちがスカッとしました。ありがとうございました。

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  2. 『先生よ相手が悪かった…』

    さすが来たるべきAI時代を担うKJ生である。

    KJ生の方が完全に上をいってしまっている。。

    何かと言えば内申点をちらつかせ、自分の思うようにならない子どもは叩き、自分の意のままに操ろうとする。

    実際の指導は感情バリバリのエゴ指導。権威(教育委員会)に弱く下の人間(この言い方も問題だが、、)には権威(内申)を振りかざす。

    これが、これまで続いてきた、そして今後もおそらく変わらないであろう保障された学校の指導体制である。

    内申点とは何か?

    いうならば”奴隷指数”である。

    しかし、忘れてはならないことがある。

    ここで冷静に見れば、それぞれに言い分、主義・主張があってどちらも決して間違っていないということである。

    それを押し付けよう、無理強いしようとするのが”悪”なのである。

    他人の時間を平気で奪う。

    ”時間窃盗罪”となり、その罪は重い。

    もっと言えば、部活なんてみんなやりたくないんだから、それを顧問として引き受けている先生も奴隷である。

    つまり奴隷教師が奴隷生徒を量産しようとしているのが今の教育スタイル。

    やはり一度学校は崩壊させるべきだ。

    教育というのは、一般的にこれまで自分が受けてきた教育を無意識にもそのまま伝えようとする。

    ここにも大きな問題があって、指導者は常に自己鍛錬が必要である。

    旧態依然とした古い体質の人間がこれからの来たるべき新しい人材を育成できるわけがないだろう。

    指導もまた無常なのである。

    一番学ばなければならないのは指導者側なのである。

    しかし、KJ生は本当に恵まれている・・・。

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  3. **母です。大変お世話になっております。

    **姉が中3の時。無知な私は、総体まではとにかく部活を一生懸命、休むなんてとんでもない!という考えでした。私自身、そんな中学生だったので・・・
    結局お姉ちゃんは、総体が終わってもなんとなく勉強をして、なんとなく塾へ行って。塾へ行くことで私も安心していたところがあり、受験もなんとかなるだろうと思っていました。
    結果は、第一志望不合格でした。
    お姉ちゃんには、本当に申し訳ないことをしてしまいました。

    **を河原塾へ入塾させて頂き、私も家事をしながら塾超動画を見て、気持ちが変わってきました。部活も頑張ってもらいたいですが、勉強はもっと頑張って欲しい。

    **も、塾と英検3級目指して、かんばる。と言ってくれてます。

    部活との両立、難しいところですが、**の考えに任せようと思います。
    これからも、どうぞよろしくお願い致します。

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  4. 和を持って尊しとなす の精神がこの国では根づいているので
    指導者は怒るのでしょうね


    甲子園を目指す高校野球のテーマにいつも出てくるような出来事ですね~。

    熱血先生が「甲子園を目指すんだ!」
    「よ~~し 死ぬ気でやるぞ!」の野球命の少年たちと
    「どうせ無理だから、楽しみながらやろうぜ」的な少年たち

    野球を楽しみたい人は(今回はテニス)
    部活をやめるしかないのが今の日本(だと思います)




    本来 中学校の部活動は  
    それを楽しみたい人たちが参加すべきものであると思うのですが、
    T君の発言は すごく真っ当であり、非難されるべきものじゃないのですが、、、。

    (最近の 全員強制部活に所属というのも、ちょっと違うと思います。
     好きな人だけが やれば良いのではないかと思います)


    元は 体を鍛える、あるいは
    集団行動の規範とすべく始まったのでしょうかねぇ
    いつの間にか、それが市大会、県大会で上位入賞が
    目的となり、現在に至っているのではないでしょうか

    (もちろんそれが目的で越境までして入学してくる生徒や
    高校へ推薦入試をねらう子までいるという側面もありますが。)



    軍隊式のスパルタで、チームがいつのまにか
    1つにまとまり、全国大会出場なんてのは、
    マンガやドラマでは見ていて楽しいかもしれませんが
    もうすでに浮世離れしたストーリー。
    それでつぶれていった生徒は、どうなってしまうのでしょう?


    かつては、学校も、企業も 団体行動が基本でした。
    年1回ある、会社の慰安旅行やポーツ大会は
    数十年前までは 大きな楽しみでした。

    しかし、時代は大きく変わり、国民は裕福になり
    慰安旅行に参加する若者は激減し、
    会社主催の旅行自体がほとんどなくなりました。



    今だ 昭和の価値観で生きているこの先生
    教えられる生徒たちが かわいそうです。

    未来を見据えた教育とは程遠いところに
     取り残されてしまった感じです。


    使命感に燃えてやられるので 
    先生本人には充実感があるのでしょうが、
    本当に 生徒のためになっているのか
    客観的に考えて欲しいことですね。

    弱者の奴隷的道徳観はもうおしまいにしましょうよ。

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  5. 私は茨城県の県立高校でハンドボールの外部コーチをやっています。
    もちろん、せっかく練習をしているのだから勝たせてあげたいという気持ちもあります。
    でも、学生なのだから勉強にも力を入れてもらいたい、大学に行ってもハンドボールはできる、そういった気持ちもあります。なので、練習は程よくやっています。それでも県ベスト16位に入ります(県で40~50チーム中)


    なので、基本をしっかりやって、ハンドボールを楽しんでもらうのが、私の役目だと思っています。練習や試合で子供たちが楽しんでプレーしているのを見ると気持ちがいいですね。もちろん、試合中は動けない選手に注意をしたりと熱くなってしまうときはありますが(^^;


    たしかに、長い間ずっとそのスポーツを指導してきた人にとって、関東大会やインハイに行くことは一つの目標でしょう。私もそれを目指して高校時代はハンドをやってきたのでよくわかります。ただ、それを子供たちにも押し付けるのはどうでしょうか?指導者も含めてチームが一丸となって一つの目標を掲げてがんばっていくのは、本当によくわかることなのですが、中には、消去法でその部活に入った子たちもいると思います。そういった子たちにもインハイのような全国大会を強要するのは、それはちがうと思います。違うアプローチでその子たちには対処するべきでしょう。指導者の力量が問われます。


    根性論はもう古い。昔は、部活中に水は飲めませんでしたが、今は逆に飲ませないと大変なことになります。時代が変わったのですね。今思えば、あの暑い夏場に水が飲めなかったなんて信じられませんね(^^;


    指導者のエゴが入ってしまい、練習時間が長いとか無駄に厳しいとか、そういった指導者に一言言いたい。あくまでも部活動なんですよ!プロスポーツじゃないんだから!指導者のエゴで、子どもたちの指導をしてはいけないですよー。子供たちの時間も大切にしてあげましょう!


    指導の目的は、チームを強くすることもそうですが、そのスポーツの技術の向上、そして何よりそのスポーツをさらに楽しく、好きにさせることだと思います。関東大会やインハイはそのおまけにすぎません。

    文武両道、これをきっちり守って、部活と勉強がどちらかに偏らないような指導をのぞみます。


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  6. **母です。

    私自身、学生時代に理不尽なことを言っていた教師にあいました。
    大人になるにつれて明らかに生徒のためではなく、教師の上司へのパフォーマンスに過ぎないと思い、腹が立ちました。

    Tは、偉いですね~。
    教師の誘導尋問に引っ掛からず、自分の意思を伝えたなんて。

    本人と親が部活でどこまで求めるかにもよると思いますが、楽しんでやりたいのであれば場所は選ばず、部活以外の場所を探すのも手ですよね。
    これは対先生ですが、対友達パターンもあるといじめにつながったりと難しいこともあります。練習をサボっているように思われるんでしょう。うちは小学生でありました。

    そして、今息子が入っている部活は、途中で抜けて塾に行きやすいことが決め手だったです。

    教師に運動も勉強もやりたい生徒に対し、ダメだという権利はないですよね。一教師のサラリーマンの評価を期待した行動だけで、子供の人生を押し付けるのは反対です。

    部活は心身を豊かにすることで、充分だと思っています。和を乱すと勝手に思う教師に惑わされないことですね~。


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  7. うちの夫は中学でテニス部に入ってましたが、部活の顧問の先生は上手な生徒しか相手にしない、それ以外は球拾いしかさせてもらえない部活だったそうです。それが受験期に入った途端、当時の顧問が今までチヤホヤしていた生徒を無視し始め、夫をはじめ成績が良い生徒をしきりに褒め称えるようになった頃、中学生ながらに大人の身勝手さを感じたようです。
    そして、テニスは上達したけれど成績が悪かった生徒には??でなぜ無視されるようになったのか分からなかったみたいです。だから熱心でも本当に子どもの未来まで考えて仕事しているわけじゃないと、子どもも親も客観的に見られる心を養っていかないとなーと思いました。

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  8. 確かに色々な教師がいて、色々な部活がありますね。T君のようにしっかりしていて塾も勉強も部活同じように大事にできる子は素晴らしいですね。ただそのような子ばかりではないのも事実。塾や勉強よりも部活。遊び。 そんな風に思っている子も多いのが事実。地方と首都圏では違うと思いますが首都圏では誘惑がたくさんあります。一つ外に出れば繁華街が広がり、いくらお金と時間があっても足りないほどの娯楽施設や欲しい商品で溢れてます。そして学校や塾では得られない興奮があります。よほどの自制心がなければ誘惑に負けてしまいます。そんな時部活は非常に良いです。部活をやっている子は部活と塾で忙しくてそんな誘惑に触れる時間がほとんどないからです。先生が理不尽な誘導尋問をし、部活を強要する事については非常に残念な先生が顧問なんだと思います。また親に相談なんて…塾には特別にお金を支払って教えを乞うてるわけですから親の答えは塾に決まっています。結局、先生が内申点をちらつかせ脅している相手は親なんですね。 大人とは理不尽でずるい生き物です。白黒だけではなくグレーな部分もあります。T君、塾は親のせいにして部活が好きだと言えばもう少し理解してもらえたのではないかと思います。そんなズルさも少しはあってもいいかなと。。。学校生活ではそんなグレーな部分を学ぶのも勉強だとおもいます。大人の社会はグレーな部分が多い。綺麗事だけではないことばかり。その中でいかに自分の心に正義をもち、周りと協調しながら相手に嫌な思いをさせずに答えをだせるか、立ち回れるかを学ぶ事も大切ですよね。大人になると必要なスキルだとおもいます。ちなみに「私と仕事どちらが大事なの?」の正しい答えは「そんな事を言わせてしまうほど、あなたを悩ませるような事をしてしまってごめん」だと私はおもってます。笑

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