2016年5月9日月曜日

橋下徹氏の教育改革を無駄してはいけない!

昨日、つくばにて橋下氏の講演会があった。僕は、気づくのが遅れて、チケットを持ってなく、ほぼ諦めていたのだ。でも、橋下さんが来ることは決して忘れていません。笑

14時過ぎると、案の定とても気になり、「じゃ、とりあえずダメ元で行ってみるだけいってみよう。」と、会場に向かった。

会場に着くと、何やら怖そうな人達がたくさんいるではないか?
え?何だろう?? と思って会場に歩いて入り口付近一枚!


これを見て、自分だって十分浮いていることが判明。
みんな背広来てシャキっとしているが、Tシャツにズタジャケットは僕ぐらいだと・・
もしかして、一番浮いていたかもしれない、、笑

ダメ元で、受付にいくと、おおさか維新の会でもうお馴染みの蛍光黄緑のジャンパーを着たスタッフが快く応じてくれて、何と「入れる」というのだ!

申し訳無いのですが、「茨城政治塾」に、ほとんど興味が無い僕は、
「橋下さんのお話だけを聞きに来ました!」と伝えると、何と、それだけで、中に入れるというのですぐに入りました。

立ち見の最前例を確保!
会場に入ると、既にたくさんの人が着席していて、立ち見でも、出来るだけ前に最前列に陣取る。立ち見だって入れただけ儲けものです!

さて、いよいよ、橋下さんが登場して始まりました!

ほんの数分で、オーディエンスを惹きつけ放さないその才能はやはり、本物で見るとすさまじい。

話の内容は、会場リクエストにより選ばれたもの。先日の大阪知事、市長選挙での流れで、聴いていたものが中心でした。どんな話を聞きたいか数パターン用意して客の要望を話すというのが凄いところ。(辻本クソババア許さない、の話は大受け。笑)

そして、橋下さんが、大阪でやった多くの改革の一部、天下りの排除や税金の無駄遣いを、大阪の教育状況(全国どベタ=ビリ)にあてる大改革など。
僕はすべての氏の大阪での演説をこちらから”ニコ生”で視聴していたので、 何度も聞いている、が、やはり何度聞いても、実際にやった人は素晴らしい。そして、無条件で感動する。

氏は、政治なんてやることは超簡単だと言っていた。(そんなことは無いと思うが。)

「要は、間違ったお金の使い方を修正するだけ。」

と言い放ったのだ。
そのシンプルな事が、何万人も議員がいるこの日本で誰ひとり出来ないのだと・・・

実際に氏の行ったことはシンプル、例えば、公務員の給料削減、天下りの排除などをすることによって、市民全体に税金を正しく有意義に還元すること。

素人の僕でも、この改革がシンプルであるがゆえに、どんなに困難なことかを想造するのは容易です。

そして、氏は見事にやってのけたのだ!
要するに”税金のベクトル方向”を変えただけなのだ。
借金や新たな税金で上辺のまかないをしたわけではないのだ。

まず、橋下氏は、大阪都構想を前にして、抜本的な大革命を果たしたのです。
そして、松井さん、吉村さんに引き継がれていくのでしょう。

しかし、とても残念な事があるのです。

ここからが、僕の言いたいことなのです。

橋下さんのような有能な方が、ここまでやってくれた偉業を、ある意味、すごく残念に思ってしまうのです。残念というか、何か「悔しい思い」です。

僕の事なのですが、30年間、学習塾という学校現場から離れたところで、本当の教育の意味を追求していたのですが、非力ながら、僕の意見をこのブログで綴ります。

橋下さんは、演説で、大阪の教育に関して、

1・全教室、電子黒板完備
2・一人一台、ipadを持たせる
3・教室には、冷房設備を完備

この3つをいろいろな演説で、特に強調します。

ところが、このどれもが、実は、子供たちの学力と直接は関係しないということです。

 

この事に関しては、橋下さんに、直接伝えたい思いですが、そうもいかないので簡単に書きます。

僕自身、橋下さんと似ていて、昔から本質が見えない上辺のかっこつけに対して、強力に反逆児でした。塾業界では、煙たがられる存在、いや、相手にもされてないでしょう。笑
それでも、誰ともつるまずやってきました。

僕が思う「教育」とは要するに、”将来、自分ひとりで勉強が出来るようになるスキル(自学のスキル)”をつけさせること、なのです。

多くの塾での、上辺だけの「かっこつけ教育」に、本当に嫌気がさしています。
そんなその場しのぎの、バカ親が要求するような、テストの点数を一時的に上げるためにだけにするような指導をしていたら、子どもたちが、本当の意味で自分のために、そして他人への提供のために、自分自身を高める勉強など、到底、絶対に身につくはずがありません。

これって、橋下さんがよく言う、その場しのぎで、良いことばかりを有権者に言って、選挙の票を稼ぐだけの”自民党民主党共産党公明党”と同じことですね。笑

要するに、学習環境を良くすれば(居心地を良くすれば)学力がアップする、いう単純な発想では解決出来ないのです。この改革の3つは、30年前でしたら、そう大きく間違ってはないと思いますが何でもある今では到底通じません。

●1に関して
電子黒板を使うことにより、先生側からすれば大革命でしょうが、便利になるかと思いきや、何ら変わらないということ。生徒からすれば、ボーッとしてると、消されちゃうくらいの授業中の緊張感は絶対に必要だということです。子どもたちにとって便利=行動しないということに直結してしまいます。
学校に来た時には、「木の黒板でチョークを使って書く」くらいでいいと思うのです。

●2に関して
たとえば、学校でipadを持たせれば成績が上がるどころが、むしろ、逆に下がるかもしれません。(そういうある大学でのデータがありました。)子どもたちにとってタブレット(スマホ)などというのもは、どこにもあるもので、特別に珍しいものでもない時代です。
とにかく、放っておいても、情報過多な子どもたちの「思考」をいかに整理させることを教えるのが、今からの教育だと思うのです。これは無駄でしょう。

●3に関して
これに関しては、涼しくなって夏休みが短くなったのでたくさん勉強出来るということを強調していた、橋下さんのYoutube動画で、路上で小4年生が質問していました。

 「でも、教室が涼しくなっても、勉強しない人はまったくしないんです!」

これには本当に苦笑いでしたが、まったくもってこの意見は的を得ています!
要するに、環境ではないという事。猛暑でも勉強する子はする、涼しくてもしない奴はしない。これは予想通りですね。笑

要するに教師とは、そのように勉強しない子たちを、マジックのように学習に向かわせることが出来るか?ということです。(教師再教育)

全体的に言うと、大阪の子どもたちが「全国最下位=ドベた」(←この言い方好き)を、解消するために、主張する3つは、ほとんど機能してないわけです。

本当にこんなに素晴らしい大改革の、行き着く末が、これでは残念過ぎます。

しかし、橋下氏は、政治家として誰も出来ない税金のベクトル方向を大きく変えた人。

その先、どうしたら生徒の成績をあげたり、子供を元気にしたりするかの専門家ではないので、いた仕方無いのです。また、政治家が教育現場に与えるカタチとしては、こうなってしまうのだろうな、とは思います。

上の橋下さんの学校改革を僕流にすると、、、

1.全教室、チョーク黒板
2.  工夫された紙ノート
3.冷房完備はOK

こうなります。ところで、改革して、もし、こんな結果だったら誰も認めてくれないでしょう。第一カッコ付きませんので、、難しいですねえ。笑

なので、政治家としての改革の格好はつかなかったでしょう。
この辺が本当に難しいです。

多くの人が、電子黒板やipad持たせたら頭が良くなるというイメージを持っています。
しかし、実はそれが大間違いなのは、本当に教育の本質を見ていなければ、到底わかりません。

恐らく教育員会や教師なども、そういうもので本当に成績が上がる、と思い込んでいるかもしれません。大間違いです。

でも、目的が、本当に「子供の成績をあげる」というのであれば、これらが本質的に
(3は多めに見てOK)意味がない事だと知らなければならないのです。

ですので、大阪市の良くなった環境でこのまま教育を続けても、(今平均くらいに上がってきているとのことですが)、それほど良くはならないでしょう。

子供の成績をあげるというのは、「教師が勉強を教える」ということではない、ということを、しっかり押さえて置かないといけません。
今の時代は、教科を教える先生などは全国に上手い人が数名いれば、それを映像として受けれる時代。

では、これから日本の教育システムに、何が必要なのか?
それは!

教育委員会を含めた学校崩壊
教師自身の再教育システム

要するに、今の日本の教育システムではどう考えても修復不可能、無理だということ。
改善も出来ない。今、学校は崩壊に向かっているようですが一度、完全崩壊させるしか無いということです。「創造の前に破壊あり」です。

頭の硬いお偉方、机上の空論の人たちでは、到底この時代の変化、子どもたちの意識の変化に追従していけないということ。そして、教育の本質が、勉強を教える事自体に無いということを、指導者側の全大人が知っておかなければならないということ。

この意識改革を本気でしっかりやって置かないと、今後全国に広がるであろう、せっかくの橋下さんの大改革が、それこそ税金の無駄使いになってしまうでしょう。

そんなことがあったら本末転倒です。
僕は泣きます。。。


本物と撮りたかったあ。笑

質疑応答の時間があれば、この事を伝えたかったのですが、楽しいお話を30分も余計にしてくれたので、その時間にお話しようとしていたことをブログにしました。

橋下さん、昨日は楽しい時間を、ありがとうございます。
そして、当日でも入れてくれた関係者の皆様ありがとうございました。

7 件のコメント:

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  2. 橋下氏は、聴く者に行動を促すことができる、非常に稀有な政治家だったと思う。
    教育改革は決して子供にモノを与えることではなく、教師の意識改革と、それを妨げるシステムを変えることにあるということだ。
    親が変われば子も変わる。同様に教師が変われば生徒も変わる。そのような真の改革がなされることを切に望む。
    とりあえず、橋下氏に塾超の話を聞かせたい笑。

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  3. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  4. 河原塾超がおっしゃるように、従来の日本の教育システムは崩壊の一途をたどっていて、今すぐにでも新しいシステムを!とはいっても、すぐに変わるものではないと思っています。

    が、誰かが行動を起こさない限り、何も変わらない!何事も小さな一歩から始まりますが、この河原塾超の声が、政治家たちの目にとまればいいなと思います。出来れば、橋下氏のように行動派の方々の目にとまればうれしい限りです。それまでは、僕も河原塾超をサポートして、河原塾の教育システムを世の中に広めていければと思っています!


    それにしても、たしかに電子黒板、IPAD、これは一人に一つはいらないですね、、
    もう、ダブレットなんて子どもたちはみーんな知っているから、遊んで終わってしまう気が、、知的好奇心を持たせるのは結構なのですが、もっと違う形もできると思います。なにも、ITの流れに乗らなくても、従来のいいところは残すべきかと思います。アナログだってよさはある!

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  5. 小山聡昭

    ほとんど政治には興味がないので、誰のタワゴトも真面目に聞いたことなどなかったが、橋下氏の話は、
    政治ど素人の私でも、「あ~そうすればいいじゃん」て思うような、分かり安さがあった。そして、建前ばかりや私利私欲にまみれた、ジジババを完膚なきまでに論破していく痛快さもあった。
    しかし、その「税金のベクトル」を変えるほど、シンプルに、そして、力強い考え、政策、行動が、
    教育に関しては「電子黒板」だとか、「ipad」などと言っていては何の変革ももたらさない。

    河原塾超に学び、子供の成績を本当の意味で上げたり、勉強させたりすることは、そんな「機材」だとか
    「教具」によるものではないんだ!ということは、私ですらすでに気がついている!

    そんな、橋下氏に是非、河原塾超の言う、

    ・教育委員会を含めた学校崩壊(大賛成!!)
    ・教師自身の再教育システム(大賛成!!)

    を是非伝えて頂きたいと心から願います!
    これが、正に今、教育改革として必要なことである!と!

    それで、どれだけ多くの子供達が救われていくのだろうか…
    1日も早く!

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  6. あの橋下氏においてさえ、
    設備を整えれば 成績が上がると思っていたなんて
    少々驚きですね。

    今や学級崩壊は 全国に広がり、
    教師をしている親が、自分の子に教師いう職業を進めない時代です。
    ブラック企業ナンバーワンが 中学教師という事実。

    1度崩してしまわないと日本の教育システムの再構築は難しいのかもしれません。
    が、その間 子ども達は犠牲になってしまうのかもしれません。
    そ、ゆとり教育の時のように、、、。

    1日も早く 教育システムを立て直して
    日本の未来を担っていける若者を1人でも多く輩出できるような
    これぞ「国家百年の計」と呼ぶに相応しい施策を
    是非もう1度練り直して 出してほしいですね。

    河原先生と橋下先生が手を取り合って国家の教育を変えるようなことが起こせれば
    すごいことができるような気がします。

    ぜひ お二人には 頑張って欲しいです。

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  7. 橋本氏の行動力は実にすばらしい。
    口ばかりの政治家が多いこの日本にあって、橋本氏の本気度は素人にもガンガン伝わって来る。この人は何かが違う。
    彼にどこか惹きつけられてしまうのは、その話術はもちろんだが何より"本気"であるということだろう。
    幕末の時代がそうであったように、いつの時代にも既存制度をぶち破るにはそれ以上に強大な対抗勢力や摩擦がつきものであるが、橋本氏はそれに敢然と立ち向かった。
    こうした本気の姿勢が人々を惹きつけてやまない理由であると思う。
    ムダづかいをなくす。税金の使い道を正す。なんて、どんな政治家でも言っている選挙のためだけのお決まりのフレーズ。しかし政治家橋本氏にはどこか強い闘志を感じられた。

    教育は国の礎であり国力を大きく左右するものである。
    今や日本の最高峰の東大は、世界で43位となった。
    ちなみに上位20位のうち7割はアメリカである。
    順位に必ずしも価値があるというわけではないけれども、これは紛れもない事実である。
    学問のすすめを著した福沢諭吉は今、何を思っているだろうか。
    このままでは日本はGHQの思惑通りである。

    大阪都構想もそうであるが、橋本氏は20年後、30年後をしっかり見据えている。
    決して自分たちが生きている間だけ良ければいいなんて考える政治家ではなかった。
    行き着くところは次世代を担う子供たちへの教育。
    自己保身ばかりを考えている公務員が税金の上にあぐらをかいている日本。
    彼はそこに税金の使い道を正しい方向に流そうと橋本堤を築こうとしている。
    子供の教育にはお金がかかり、教育は投資であるのは紛れもない事実である。
    教育の無償化はドンドン進めて頂きたい。

    ただ、お金をかける場所を間違えてはならない。
    電子黒板、iPadは時代の流れではあるが、教育の本質はそこにはない。
    教育に携わってきたものとして、これは塾超と同感である。
    何も教師が悪いわけではない。制度に染まって抜け出せないことが問題なのである。
    日本は本気で今の教育制度を抜本から見直さなければならない時期にさしかかっていると痛切に感じる。
    しかし、ここで利便性を高めすぎるとむしろ本来の意味の教育をスポイルしてしまうことにもなりかねない。
    ここは盲点でありほとんどの人が気づいていないであろう。おそらく橋本氏も…
    日本から世界をリードする人材を輩出する方向性は明確である。

    このままでは日本は危ない。

    まずは橋本氏との対談。夢物語であろうか...

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