今朝の朝学を聞いた人はもう知っての通り、中2のT君が、部活の顧問を
完全論破しています。
まずは、朝メールから
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おはようございます。中2のTです!
僕は、テニス部でレギュラーだったのですが、土日の練習を適度にやすんだりしていました。そしたら、昨日顧問に呼び出され、おこられました。僕はただテニスが楽しいので部活をやっています。何で休むんだ?と言われたので塾だからですと言ったら部活より塾が大事なのか?と言われたのではい塾の方が大事ですと答えました。そうしたら、家族と相談しろと言われました。僕は家族と何を相談しろと言われているかよくわかりません。
今日、三年生の引退試合です。本当は楽しく部活を続けたいですが、一緒に引退するしかないかなと思います。残念です。
今日は、教科書の音読と、ワークの繰り返しを進めます!
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Tと顧問の会話が凄いです。
まず、
「どうして部活に来ないのか?」に対して
Tの、
「塾に行くから」
すると顧問の、
「部活と塾どっちが大切なのか?」
とチョー痛い質問が飛び出す。
T凄い、
「塾の方が大切です!」
顧問、「部活です・・」と言わせたい無意識の誘導尋問に、Tあっけなく本音を放つ。
さあ、どうする顧問と思いきや、
何と、次は
「家族と相談しろ」と苦しまぐれな命令をする・・
最後のTのひとことで、この大人が完全に生徒より次元が低いのが
暴露されてしまう。。
しかし、まだTの疑問は続く、、
「家族と何について相談するかわからない・・」
素晴らしい!
確かにその通りで何について話せばいいのか分かるはずもない。
恐らく、立場が悪くなったので、親かえら「部活は大切(内申点など)だから、全てに置いて優先しなさい、」とでも、言ってもらうことを望んでいるのだと推察する。
内申点などという切り札を持ち出して、生徒を奴隷化するこのやり方には、KJ生は絶対に屈しないはずだ。毎朝のように奴隷に関しては、マインドセットをしているのだから。笑
顧問も相手が悪かった。
KJ生らしくレベルの高いやりとりでした。
さて、どうしてこの会話が凄いかというと、
Tは、別に先生に楯突いたり、反論しているわけではなく、「ありのまま」の回答をしているだけだからなのです。
先生は、Tの答えを聞いて、言葉を失うわけです。
もう、部活の指導どころではないのがよくわかりますね。
思いっきり狼狽えていると思われます、まあ仕方ない、感情で生きている人ですから。
このテーマのポイントはやはり、苦し紛れの質問
「部活と塾どっちが大切なんだ?」
これに尽きます。
(この質問を聞いた時に、「仕事と私どっちが大切なの?」というよくある、低次元のばかフレーズを思い出したのは僕だけだろうか。爆)
●中2T君の意味ある言動
その後、お母さまからレポート頂きました。
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おはようございます
今朝はありがとうございました。
Tから昨夜、顧問に家族と相談しろということをきき、本人は先生に何を言われているかわからないよ・・・と少し(普段あまり先生や学校のことで悩んだり相談を受けたことがないので)考えていました。私も先生が何を言われているかいまいちわからないのですが、先ほど今月の顧問からのお手紙を見つけ、なんとなく言いたい事がわかったような気がしました。(こっそり添付します)
Tはとにかくテニスは楽しいからやりたいようです。
家族から電話してもらってもいいぞと言われたらしいですが、家族ってもしかして私かしら・・・冠でもかぶって・・・。
塾超からのメッセージをきき、安心して試合に出掛けました。ありがとうございました。
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今、試合を見てきました。
爽やかな姿に感動です(あ、試合は負けましたが 笑)試合の直後、Tは顧問に呼ばれ何か話をしていました。
Tになんだったか聞いたら、家族に相談したか?と聞かれたそうです(やはり私ですよね・・・笑)
今相談中ですと答えたそうです。
私からしてみたら、こんなに大切な試合の前後にこういう話を何度もする先生の方がどうかしてるわ!
と冠をかぶっていいたいです 笑
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そして、この話のに出てきたプリントこれです。
「一念岩をも通す」で始まるこのヤヴァイ文章は、顧問が一所懸命に書いたもの。
内容は、特に何もなく、こういうことです。
・あるテニスが下手な生徒がいたが、塾も休んで頑張ってテニスをして強くなったこと。
・そして、そのチームが、この顧問のためにみんなで頑張ってくれたということ。
・人の努力によって成し得た、地道な奇跡に出会えた。(まったく意味不明)
・さあ、あなたもソフトテニス部が人生を豊かにする素晴らしい部活になるように一緒にがんばろうということ
この顧問は、何と、ソフトテニスが人生を豊かにすると言っています。
全ての生徒が、テニスだけを考えて生きていると思い込んでいます。
その時点で、指導者ではないのです。
現に、ここの主役のT君は、ただ、テニスが好きでこの部活に居るだけだとはっきり言っています。
もちろん、この方にとってはテニス命なのかもしれませんが、誰もがそうなれるように、テニス第一で取り組み、部活を一緒に盛り上げて、強くなって俺を優勝監督にしてくれ、ということなのでしょう。
こんなに全てが自分中心で、エゴイストが、一体どういう指導を生徒たち出来るのか本当に疑問です。
要するに、このような顧問にブチ当たってしたがってしまうのは、まさしく(俺の)奴隷になれということなのです。
さて、もう一度、この顧問、ソフトテニスで人生を豊かにすると断言してますが、
Q「部活と塾でどっちが大事なんだ?」に対して、「部活」である理由は何?
Q 具体的にどうやって人生を豊かにするのか?
Q テニスをしてれば誰にでも奇跡が起きるのか?
Q テニスが、第一に考えられない人でもそうしなければならないのか?
Q 塾も休んで勉強もせずに、部活をしていれば、志望する高校大学へと
全員しっかりと導いてくれるのか?
このような素朴な率直な質問に対して、生徒に明確に答えられない
自分に薄ら薄ら気付いてはいるのでしょう、またはまったく気付いていないのでしょう。
昭和の
感情奴隷教育が、まだまだ、根強く残っているようです。
僕は、今、まさしくこのような状況を破壊するために、子どもたちには、このような
感情奴隷教育に対しては、しっかりと自分の意見を表現し、フラットな状態(中道)で、物事を観て、冷静な判断が出来るようなマインドセットをしていこうと思います。
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僕の話の後に、名古屋から感想をもらいました。ひとつどうぞ。
さあ、来るべきAI時代に、僕たちが今、準備しなければならないのは、未だ、教育の世界に蔓延る今の指導者たちが育った時代や環境から受け継いだ昭和奴隷教育に対して、根本から疑問を持ちかけ、一刻も早く抜け出すスキル(escape skill)を持つということに尽きるのです。