2017年11月13日月曜日

新刊「不道徳教師アーナンダの教え」メーキング

2017.12.19いよいよ、新しい本が出版されます。
遠回りをしてきましたが、その分、2015のアドラー本以来、構想2年ということになります。

2016には、社会人向けビジネス書を出すために、ある出版会社からオファーがあり、案を練っていたのだが、構想1年、いっこうに進まない制作をテーマを見直しするため、一度リセットすることにしたのです。
出版社を変えて(戻して)、再度テーマから構想を練り直し。

ところが、僕の専門である教育関係では、既に過去の5冊で幼児から親までに伝えたいことは(勉強法・親のへの指導・幼児才能の伸ばし方〜アドラー教育まで)ほぼ済んでいる。


それで”社会人向けの勉強法”を考えていたのだが、何か面白くない、つまらない。
同じことの繰り返しで、要するに、受験生も社会人も勉強法は同じだからです。
本屋さんには、たくさんの「勉強法」本が蔓延している。
マインドセットも子供も大人も同じで、いまいち目新しいものが無いのです。
そんな本をわざわざ、出さなくとも他にいい本がたくさんあるのだからそれを読めばいいわけですね。

そこで思いついたのが、ストーリーもの、すなわち小説でした。
物語は音楽のように、自分だけのものを自由に書くことが出来るので面白いのでは?

これまで数多くの楽曲を書いてきたので、曲をつくるのと同じように、ストーリーを組み上げていくのだ。やったことは無いがそう難しいことでは無いような気がした。

ある時、パスタを食べながら思いついたテーマは、一般によくある、何気ない家庭内に変な人形が送られてきて、それが突然話をする、それに連れて起こる信じがたい出来事の数々。ダラダラの家族が、どんどん変わっていく。その人形だが、最終的に、母親が友人からインドのおみやげで貰った1体の変な人形という設定にしました。

自分で想像して「これはいける!」と思ったのだ、こうなれば即テーマ決定だ。
あまりにワクワクするので、アイディがが止まらない。。書き留めることも出来ない。
思いつくことをどんどんと録音していきます。

挙句の果てに、調子に乗って、編集長といきなり映画化の話まで飛び出す。
お母さん役は、編集長の好みで、黒木瞳さんなどと、、

僕の頭の中では、人形が家庭にマインドセットしまくり、家族はどのように変わっていくのか、、、考えるだけでもわくわくしたんですね。

今回は、出版までのいろいろな経緯をメーキング形式で書いていきますので、ぜひお楽しみ下さい。

・・・

まずは、何といっても主役の人形の名前の設定から始まりました。
いわゆる主人公だから、名前はかなり重要です。
ーー
◎参考までに集まった素敵な名前達
・人形エントリー1
シャンティー、ガヤトゥリー、プラーナ

・人形エントリー2 
    ナマステん、マサラ

・人形エントリー3 
「テル」「フッダロ」

・人形エントリー4
「ダートゥ」身体を構成する7つの要素、というような意味です。

・エントリー5
☆「ルタ」   意味---インドのサンスクリット語で「真実」という言葉‼️

☆「ダーナ」 意味---インドのサンスクリット語で「与えること」という言葉‼️与えられた人の幸せに貢献できるものを与えること。

・エントリー6 
「ダートゥ」ニックネームは「ダン」

・エントリー7 
ケレージャです。(KJ)です!!

・エントリー8 
インドゥール

・エントリー9 
「パース」

・エントリー10 
アーニャ、アニチャ
ーー
名前はこのように、一般公募でたくさん集まったのですが、どれも決定打にかけ、「アーナンダ」というゴータマブッダの一番弟子の名前で決定しました。まあ、第一弟子なんで文句はないです。

ストーリーは、さらに工夫が重なります。
人形自体が実は”塾超マインドセット”そのものになる、要するに、授業中やコーチング中に出てくる言葉を、そのまま人形に吐かせるというアイディアになったのです。

まずは、とても重要な人形のイメージです。イラストレータにたたき台を作ってもらいました。キャラクターにもなるほどのもの、というコンセプトです。



初めに頂いたイメージはこれらでした。
残念ながら、これらのイメージはすべてインパクトに欠けてしまっているのでボツとなりました。

次の要求は、キャラクター化でも、インパクトあるちょっと恐い感じ、冠かぶってる、などと、細かくイラストレータさんに依頼し、完成したアーナンダ人形がこれです。



ん〜、かなりいい感じになってきた。でも、それだけじゃ詰まらない。

さらなるインパクトと同時に宗教色を払拭するために、アーナンダ人形に”塾超グラサン”をかけさせるアイディアも出てきて、それが完成してこれになりました。

こちらバージョン1、グラサンのカタチが悪くボツ。

普通ここでOKと思いきや、塾超のグラサンは、あのカート・コバーンと同じもので、もっと丸みがあって微妙に違うのです。
僕からの細かい注文も、イラストレータさんは、さっと処理してくれました。


そしてバージョン2、グラサンこれならOK!

さて、肝心のストーリーは、途中アーナンダの言動に手こずったが、比較的容易に仕上がったのです。登場人物は、初めはアーナンダの言葉をバカにしていたが、いつしか、受験生として変わってしまう。それがアーナンダ仏像の魔力!?。それがさらに広がり、家族も変わっていく。

そしてやはり、フィナーレは「あれ」しかないのだ。
誰もが涙する感動的なエンディングを迎えるのだ。。
次にストーリーのタイトル(本の名前)案の決定が始まる。
初めに、編集長から出た案はこれら。

「合格させたいなら勉強する理由を考えなさい。」
「勉強しないわが子にイライラため息しかでない、母親を救ったのはインド人形」
「世界一の家庭教師から教わった勉強法」
「世界一の家庭教師はインドの人形」
「偶然出会った世界一の家庭教師」
「世界一の家庭教師は勉強を教えてくれない。」


本当に申し訳ないのですが、まったくしっくり来ないで悶々としながら、メールでアンケートをとっていたところ、あるお母さまから1通のメールを頂いた。
ーーー

(略)
悪くはないのですが、でも塾超先生っぽくないような気がしてしまうのは私だけ?
個人的には『卑怯な授業』とか『非道徳英語』みたいな方が「何?」と思って惹きつけられるかな〜(^^;)

『無慈悲菩薩』
『不条理教師』とか(笑)
失礼いたしました〜

ーーー

この案に、ビビっと来たのです。
そうだった!忘れてた!
今までいろいろな場面に散々使って来た、「卑怯、非道徳、不道徳」
こんな、素敵な言葉達があったんだ!

このタイトルに、どんなにわくわくしたことか、
もうこれしかない。と思いました。

恐らくとんでもなくビックリする事を出版社に伝えることになります。
そして、ここまでの案をすべてボツにすることを告げます。

「非道徳教師アーナンダ」または「不道徳教師アーナンダ」

としたいことを、編集長に伝えました。
ついでに、カバーイメージも出来てしまってることもあわせてです。

そして、熱心に協力してくれるお母さまが、ニルバーナのラストアルバムのシンプルブラックジャケットを送ってくれてさらにその本のレプリカまで作ってしまいました。(上写真参照)これには、流石にヤラれました。笑

そう、このジャケットはニルバーナで僕の一番のお気に入りなのです。


これをモチーフにつくったものがこれらです、超かっこいい!
もう、これしかないと・・

不道徳バージョン
非道徳バージョン・Nirvanaフォント

すぐに、編集長に、タイトルとカバーデザインを送りつけたのは言うまでもありません。
これを知った編集長は、流石に予期せぬ展開に、、ひとこと、、

ーーー
「思いもかけないタイトルです。いまはただびっくりです。」

「脳みそが沸騰しそうです。」
ーーー
などと数回のメールとLINEで返ってきました。その後、何故か数日、音信不通となり刺激が強すぎたか、、と想像していました。

その数日後、メールがやっと届きました。

内容は、アーナンダの後に「の教え」を付ける案と、”アーナンダ”は、カタカナ表記にしてほしいとの案を頂き、この線でいけるのであれば、その程度の事は、もちろん承諾です。

ーーー
(略)
さて、タイトルですが、
不道徳教師アーナンダの教え
で会議を押し切りました。
当然、営業部からは反論がでました。
でも、もうこれしかない、と突っ走りました。
営業部の意見は、私が河原先生にご相談していたように
『このタイトルで「教育書」「受験読み物」の棚に並ぶのか?
この本を必要としている読者に届くのか?』でした。
会議の最後は、営業部からのお願いという形なのですが、
タイトルに「受験」「合格」「成績アップ」などという
「教育書」「受験読み物」と書店員が間違いなく認識する
キーワードをどうしても入れてほしい、ということでした。
こうした経緯を経たため、私は
不道徳教師アーナンダの教え」のイメージをこわさず、
なんとかそうしたキーワードを入れこみたいです。
ーーー

これだけの、反社会的なタイトルを受け入れてくれた出版社の皆様、本当にありがたいことです。絶対に譲れないという、僕の強い意思を尊重していただきました。

ただし、条件付きです、
そう、”受験、合格、成績アップ”などのような言葉をどこかにつけなければならないのです。

僕の今回のコンセプトは、そのような言葉の次元を超えての作品をつくることなので、
いろいろな言葉をつけてみても、どうしても、逆にイメージを崩してしまうようで、うまくいかないので、やはり「不道徳教師アーナンダの教え」だけがいい、どうしてもほしければ帯にだけ、と返信すると、

ーーー

タイトルに「受験」「合格」などのキーワードを入れる件は
「不道徳教師アーナンダの教え」のタイトルを通した際、
社内で強く要望されています。
オビではなく、小さい文字でもいいのでタイトルで、
というのが営業部の強い意向です。
タイトルの雰囲気をこわさず、
書店員や読者にどのジャンルの本が伝える、
という意図です。
タイトルのイメージをくずすつもりはありません。
というのが前提ではありますが、
いまいちど明日、営業部に掛け合ってみます。
ーーー
編集長の案は、こうだった。
・勉強嫌いな受験生を救う
・落ちこぼれの受験生を救う
・E判定の受験生を救う
・すべての受験生を救う ・合格と不合格は同じ!?  
・合格は思いもよらないところにある

 ーーー

全てボツとしました。
あえていうなら、これか・・・
==============
すべての受験生が生まれ変わる
不道徳教師アーナンダの教え
==============
でも、やはり何か臭くて良くない、ボツです。


そして、何度かのやりとり後、僕が最終的に考えた苦肉の策はこれ、
===================
受験生と親たちへ
不道徳教師アーナンダの教え
===================


これが、タイトルイメージを崩さず、条件を満たすギリギリの条件だったのです。
長いやりとり後、これでほぼタイトル決定となりました。


そして、いよいよカヴァーデザイン最終決定です。こちらも、この本を初めて見る人にどのように見えるかが決めてですので、インパクトがかなり重要です。
黒文字バージョン

黄色文字バージョン

グラサン仏像、新バージョン


これらのカバー案を、ニコ生にてアンケートしてみると、


意外にも、初め予定していた、黒白のシンプルバージョンを抜いて、グラサンアーナンダバージョンの新アイディアがトップとなった。


というわけで、
アンケートの結果、これがカバーデザインに決定!


そして、当初のデザインは、カバーを取った時の表紙デザインになりました。



ざっとですが、これでとりあえず完成となります。

これまでの出版で一番時間をかけた6冊目の本です。
やはりストーリーということで、曲作りと同様にクリエイティブな
部分やイメージにとても時間をかけていきました。


今、思えば、本来、僕にはこちらの方がやりたい事
だったように感じられます。

いつしか、グラサンのアーナンダ人形を手に入れたいと
真剣に思っているところです。(笑)

出来上がりが今からとても楽しみです。

12/19発売です、既に予約の受付が開始されているようです。


2017年11月7日火曜日

学校反抗プロジェクト【GHP】始動!

いよいよ始動する「GHP学校反抗プロジェクト」(以下GHP)に関して説明しましょう。


【GHPの目的】
 志望大学への合格のために、高校での学習に関しての”無駄”を一掃すること。
 また、それによって、自分のための納得出来る意味のある学習が可能となり、
 志望校への最短距離を無駄なく進むことによって精神的にも健全になること。
  ここでの”無駄”とは、方向性の見えない進路指導、無駄消化授業、昭和感情指導などのこと。 

高卒認定試験を早い内(高1,2年)に取得し大学入試へ参加可能な環境を構築する。
・高3時までには、高校側から強制させる形式的で無駄な課題などを一切排除し、志望大
 学への最高品位の学習を”KJ-ストラテジー”によって開始する。
・以上の環境を整えることによって、学校を辞めるわけでもなく、ただ必要ない科目の
 代わりに、堂々と自分の必要な教科をこなしていくことが出来る。
 要するに、学校は、単に友達とのコミュニケーションや非認知能力形成の場として利用
 するわけである。

学校の教師に反抗して単位を取得できなくとも、合法的に高卒認定試験を取得してるので、痛くも痒くもないわけである。義務教育ではないので、教師側は生徒に”単位を与えない”という最終手段を使って、意味もなく生徒を奴隷化する訳で、仮に最悪、学校を退学させられたとしても”KJ-ストラテジー”により芯となる学習カリキュラムはしっかりとあるので安心して、ほぼ確実に志望大学に導かれていくわけである。
そうなれば、高校の単位など何の意味もなくなるわけである。

GHPの注意点
・このプロジェクトの主旨は、現在の学校の教育システムへの反抗であって、決して
 教師個人への反抗や攻撃ではないことを理解して下さい。
・このプロジェクトは、生徒の学習意識が高く”KJ-ストラテジー”に積極的に取り組んで
 いく人が前提となります。
・原則的に、先生や学校の言いつけをしっかり守らないと気が済まない人は不向きです。
・入会はまず高1、2年生を指名制、入会するかしないかは自由です。
 (入会には保護者の十分な理解が必須です。)


”学校反抗”なんて小中学生みたいで、幼稚な印象を受けるかもしれませんが、これは長期間、綿密に練られた、真面目で壮大なプロジェクトなのです。

そもそも、この企画を思いついたのは、僕と講師Kが、常日頃から成績不振で、問題となる高校生達の状況を分析してくと、最終的にぶち当たるのが、明らかに学校の不可解な課題だったり、表面的に学校側のカタチだけで不条理に押し付けられている教科や課題などにより、本人達の意思力を削ぎまくり、結果として何も出来ない状態になってしまっている現状を見てのこと。

折角、理系文系と1年のうちから、早々とクラスを分けている割には、個々の志望大学まで落とし込む事が出来ないので、枠組みに押し込むだけで、個人的には全く必要のない科目に多大な時間を割いたり、逆に必須のものが出来なかったりとまったく文理クラスの意味を成さない現状。

また、数多い大学の学部、学科にどのような教科が必要で、自分の科目をどのように効率的に使えるかなどの進路指導は学校では、ほぼされていないのだが、そこを個々に分析することによって、専門的に見ると多くの場合、(抜け道のような救済方法があって)教科を差し替えて受験したりすることが可能だったり、とんでもなく効率のいい勉強が可能になることさえも知る由もないのです。

このGHPは、決してオフザケではない、現在の学校システムに苦しめられている生徒からの回答として、学校側が真摯に受け止めなくてはならない時が否応なしに、そう遠くはなく到来するでしょう。

高級チョコのような缶バッチをキミは手に入れるのか?

最後に、このGHPのようなものが、この世から無くなるようでないといけないのは、言うまでもない事です。学校そのものに反抗しなくてはならないのは、根本的に、子どもたちが教育を受けていく際に、その歪みの中で直進出来ないで、もがき苦しんでしまう現実があるからに他ならないのです。

でも、反抗するにも勇気は必要です。
さあ、君にこのバッジをつける勇気はあるのか?


*バッジだけ欲しい方へ
 後ほどツイッターで告知します。


2017年6月18日日曜日

黒い箱の謎

みなさんご存知だろうか?

BLACK BOX展という謎の展示会が、東京の六本木で、昨日まで行われていた。

この展示会、中で何が行われているか、まったくわからないのだ。
その名の通り、BLACK BOXである。

ただ、SNSで噂が流れ、長蛇の列が出来、待ち時間2時間以上の時もあるという。
そして、待っても必ず入れる訳でもないらしい。

入り口に、入場可能かどうかを決める威圧感のある黒人の監視役がいるという。
ひとりひとり審査があるらしい。

入り口で、30%ぐらいの人は、不適切として入場にはなられるそう。
中に入った人に、感想を聞くと・・・

・絶叫した人
・絶望した人
・楽しかった人
・意識が大きく変わった人
・人間の悍ましさを見てしまった人
・立ち直れない人
・彼女と話せなくなった人
・壁を叩き続けたひと

このような、様々な感想があるという。

詳細
◎BLACK BOX展ウェブサイト


この展示会は、なかなか気づけないことをリアルに僕たちに暗示してくれている。
中高生にも伝えました。(授業より11分)

参加した人たちがどのような事を発言して、どのような感じになっているのかをまとめています。

◎BlackBoxのツイッターまとめ


2017年6月11日日曜日

おいこらぁ、部活と塾どっちが大切なんだ!?


今朝の朝学を聞いた人はもう知っての通り、中2のT君が、部活の顧問を
完全論破しています。

まずは、朝メールから
ーーー
おはようございます。中2のTです!
僕は、テニス部でレギュラーだったのですが、土日の練習を適度にやすんだりしていました。そしたら、昨日顧問に呼び出され、おこられました。僕はただテニスが楽しいので部活をやっています。何で休むんだ?と言われたので塾だからですと言ったら部活より塾が大事なのか?と言われたのではい塾の方が大事ですと答えました。そうしたら、家族と相談しろと言われました。僕は家族と何を相談しろと言われているかよくわかりません。
今日、三年生の引退試合です。本当は楽しく部活を続けたいですが、一緒に引退するしかないかなと思います。残念です。
今日は、教科書の音読と、ワークの繰り返しを進めます!
ーーー

Tと顧問の会話が凄いです。

まず、「どうして部活に来ないのか?」に対して
Tの、「塾に行くから」

すると顧問の、「部活と塾どっちが大切なのか?」
とチョー痛い質問が飛び出す。

T凄い、「塾の方が大切です!」

顧問、「部活です・・」と言わせたい無意識の誘導尋問に、Tあっけなく本音を放つ。
さあ、どうする顧問と思いきや、

何と、次は
「家族と相談しろ」と苦しまぐれな命令をする・・

最後のTのひとことで、この大人が完全に生徒より次元が低いのが
暴露されてしまう。。
しかし、まだTの疑問は続く、、

「家族と何について相談するかわからない・・」

素晴らしい!
確かにその通りで何について話せばいいのか分かるはずもない。

恐らく、立場が悪くなったので、親かえら「部活は大切(内申点など)だから、全てに置いて優先しなさい、」とでも、言ってもらうことを望んでいるのだと推察する。

内申点などという切り札を持ち出して、生徒を奴隷化するこのやり方には、KJ生は絶対に屈しないはずだ。毎朝のように奴隷に関しては、マインドセットをしているのだから。笑

顧問も相手が悪かった。

KJ生らしくレベルの高いやりとりでした。

さて、どうしてこの会話が凄いかというと、Tは、別に先生に楯突いたり、反論しているわけではなく、「ありのまま」の回答をしているだけだからなのです。

先生は、Tの答えを聞いて、言葉を失うわけです。
もう、部活の指導どころではないのがよくわかりますね。
思いっきり狼狽えていると思われます、まあ仕方ない、感情で生きている人ですから。

このテーマのポイントはやはり、苦し紛れの質問

「部活と塾どっちが大切なんだ?」

これに尽きます。
(この質問を聞いた時に、「仕事と私どっちが大切なの?」というよくある、低次元のばかフレーズを思い出したのは僕だけだろうか。爆)


●中2T君の意味ある言動


その後、お母さまからレポート頂きました。
ーーーー
おはようございます
今朝はありがとうございました。
Tから昨夜、顧問に家族と相談しろということをきき、本人は先生に何を言われているかわからないよ・・・と少し(普段あまり先生や学校のことで悩んだり相談を受けたことがないので)考えていました。私も先生が何を言われているかいまいちわからないのですが、先ほど今月の顧問からのお手紙を見つけ、なんとなく言いたい事がわかったような気がしました。(こっそり添付します)
Tはとにかくテニスは楽しいからやりたいようです。
家族から電話してもらってもいいぞと言われたらしいですが、家族ってもしかして私かしら・・・冠でもかぶって・・・。

塾超からのメッセージをきき、安心して試合に出掛けました。ありがとうございました。

ーー


今、試合を見てきました。
爽やかな姿に感動です(あ、試合は負けましたが 笑)試合の直後、Tは顧問に呼ばれ何か話をしていました。
Tになんだったか聞いたら、家族に相談したか?と聞かれたそうです(やはり私ですよね・・・笑)
今相談中ですと答えたそうです。
私からしてみたら、こんなに大切な試合の前後にこういう話を何度もする先生の方がどうかしてるわ!

と冠をかぶっていいたいです 笑
ーーーー


そして、この話のに出てきたプリントこれです。


「一念岩をも通す」で始まるこのヤヴァイ文章は、顧問が一所懸命に書いたもの。
内容は、特に何もなく、こういうことです。

・あるテニスが下手な生徒がいたが、塾も休んで頑張ってテニスをして強くなったこと。
・そして、そのチームが、この顧問のためにみんなで頑張ってくれたということ。
・人の努力によって成し得た、地道な奇跡に出会えた。(まったく意味不明)
・さあ、あなたもソフトテニス部が人生を豊かにする素晴らしい部活になるように一緒にがんばろうということ

この顧問は、何と、ソフトテニスが人生を豊かにすると言っています。
全ての生徒が、テニスだけを考えて生きていると思い込んでいます。

その時点で、指導者ではないのです。
現に、ここの主役のT君は、ただ、テニスが好きでこの部活に居るだけだとはっきり言っています。

もちろん、この方にとってはテニス命なのかもしれませんが、誰もがそうなれるように、テニス第一で取り組み、部活を一緒に盛り上げて、強くなって俺を優勝監督にしてくれ、ということなのでしょう。

こんなに全てが自分中心で、エゴイストが、一体どういう指導を生徒たち出来るのか本当に疑問です。

要するに、このような顧問にブチ当たってしたがってしまうのは、まさしく(俺の)奴隷になれということなのです。

さて、もう一度、この顧問、ソフトテニスで人生を豊かにすると断言してますが、

Q「部活と塾でどっちが大事なんだ?」に対して、「部活」である理由は何?
Q 具体的にどうやって人生を豊かにするのか? 
Q テニスをしてれば誰にでも奇跡が起きるのか?
Q テニスが、第一に考えられない人でもそうしなければならないのか?
Q 塾も休んで勉強もせずに、部活をしていれば、志望する高校大学へと
  全員しっかりと導いてくれるのか?

このような素朴な率直な質問に対して、生徒に明確に答えられない
自分に薄ら薄ら気付いてはいるのでしょう、またはまったく気付いていないのでしょう。

昭和の感情奴隷教育が、まだまだ、根強く残っているようです。

僕は、今、まさしくこのような状況を破壊するために、子どもたちには、このような感情奴隷教育に対しては、しっかりと自分の意見を表現し、フラットな状態(中道)で、物事を観て、冷静な判断が出来るようなマインドセットをしていこうと思います。

ーーー


僕の話の後に、名古屋から感想をもらいました。ひとつどうぞ。


さあ、来るべきAI時代に、僕たちが今、準備しなければならないのは、未だ、教育の世界に蔓延る今の指導者たちが育った時代や環境から受け継いだ昭和奴隷教育に対して、根本から疑問を持ちかけ、一刻も早く抜け出すスキル(escape skill)を持つということに尽きるのです。


2017年5月14日日曜日

鈍感だから行動出来ない!?(警告の教育学)


毎日の中高生の指導の現場にあたると、生徒がしっかり取り組むかそうでないかは、あるひとつの事で、決まっていることに気づく。

それは、ずばり、

「臨場感」

そう、あることをリアルに想像出来るかどうかに決まっている。
そして、それは

「受験の合格発表日のその瞬間」


まさしく、これに尽きる。
受験で志望校に合格出来るかどうか?
まさしくそのために、日々一所懸命に勉強しているのが受験生なのだ。

でも、一部の子は、そんなことは重々承知の上でも、行動に移せない。
どうしても、身体が言うことをきかない。

朝勉強をしようとも、起きても二度寝してしまう。
やっても、すぐに飽きる、気付いたら別のことをしている、続かない、、

いつもスマホを持って動画を見たり、SNSで友達と意味ない会話をしたり・・・
そういうことばかりはしっかりする。

どうしても、本気になれない。
どうしても、やる気が起きない。

今、このような子には「警告の教育」をして、臨場感を得られるように、いろいろな手段で脳に刺激を与えながら、そして、そのイメージ(自分にとって良くない)が想像出来るようにするのが、僕の受験指導のひとつのテーマでもある。


今日、そんな中3男子とヒアリングをした。そして、いつものように、特殊コーチングを
進めていたのですが、彼は中3にしては精神的発育がちょっと遅目のため、今行動(勉強)しないで、リアルに本番で自分がどうなっているかが、容易に想像出来ない。

今、行動しなくてはいけないことは分かっていても、本気でそう思えないので、どこか自分に甘く、今の行動がとれないのだ。

しかし、これは、一般的に多くの中高生がぶつかる壁で、それがわからないまま本番を迎え、そして不合格になって初めて、自分が勉強を舐めていたことに気づく・。

気づくのは遅すぎるのか?
いや、それは、子どもが成長する過程で、さまざまで何ともいえない。

僕が、いつも思う事は、この大切な「気づき」を、もっと事前に、全員に、体感させられれば、どれだけ今の行動を改善出来るか、ということなのです。

そして、今日、朝のマインドセットで”警告の教育”について話した、その流れで、凄いことを閃いたのだ!


朝の話でこの話を熱心に聞く生徒たち


だったら、今、世の中で話題のVR(ヴァーチャルリアリティー)で、受験発表日の不合格をリアルに体験させたらどうだろう!?



「受験不合格VR」


そう、不合格シュミレーターなのです。今のまま、勉強しなかったら本番でどうなるかを、リアルに体感出来るVR!!
どうしても、自分の近い将来をリアルに想像出来ない子たちに、自分がリアルに受験に落ちることをはっきりと見せつけてあげるわけです。

これは、意地悪でしょうか?

僕は、まったくそうは思わない。
むしろ、現実を誤魔化してする教育よりもよっぽどマシだし本人のためになるはず。

不合格VRを体験する子は、このような光景を仮想現実に見るのだ。

 周りでは桜が咲いている、多くの受験者が合格しての歓喜の声。
 桜が舞う空間で、胴上げをしている人も・・
 大声で喜んで、泣いている人も・・
 そんな中、何度、掲示板を見返しても、自分の番号は無い・・・
 どんなに悲しくても、番号は無い・・
 そんな空虚感に血の気が引いた・・


恐ろしい”悪夢”が、恐怖のどん底をリアルに思い知らせてくれるように、「自分の不合格の現実」をヴァーチャルで味わい、冷や汗をかき、現実に戻る。そんな体験をした時点から、行動は大きく変わるはず。そう、これが出来れば不合格VRが人間を大きくいい方向に変えてくれるはず。

僕は、意地悪だなんて、まったく思わないのです。
起こるべく事を、リアルに知らせられない事の方が、どれだけ意地悪か。。。

真の教育とは、まさしく、本人に事の真実をリアルに体感させることに他ならないと
思うのです。感情や根性論では、これからは物事は語れない、何が起こるか想定出来ない世界が、もうやってきているのですから。

2011年に、現実に起こった東日本大震災と原発による、想定外の被害でも、
日本人は思い知ったはず。いつだって想定外は必ず起こるということ。

そして、北朝鮮事情を見ても、起こるはずの無い戦争だって、この日本ではいつ起こるかもわからない事態になっているのも現実。

そして、その想定外は、いい意味でも悪い意味でも、


いつでも起こるのだ


”起こるかもしれないという”感情レベルではなく、”必ず起こる”という必須だ。


これまでの一般的な教育では、マイナス面を積極的に見せる「負の教育」いうのは、(学校教育でも)避けられて来た。しかし、「ヤヴァイかもしれない教育=警告の教育学」をしっかりしていかないと、人間は変わっていけないとても鈍感な動物なのだと認識することです。


そして、人は得られる「メリット」より、失われる「デメリット」のほうが、感情が大きく揺らぎ、痛みを回避するために、行動に移せる性質があるのです。

VRを制作する企業や、開発者にぜひお願いしたいことがあります。

これから未来を生きるだろう中高生のためのに、ぜひ、

 不合格VR

を開発して頂きたいです。*
ぜひ、よろしくお願いします。

====================================
*この企画を、KJ-educational lab.では、真剣に考えております。
ぜひ、関係者の方、この記事をお読みになって興味が有る方は、ご連絡下さい。
====================================


このアイディアを思いついた時に、いろいろな点が一気につながってきた。
凄い場所があるんです!
まずは、ここに行ってみてこの企画を話してみようか。
テクノロジーカフェ・土浦

翌日、シンギュラリティーに行ってきました!
素晴らしい空間で、あっという間に時間が過ぎてしまいました。



初めてVR体験をさせていただきましたが、VRも自分で作れるようなところまで身近になっていました。VRに関しても、店長の岩田さんに丁寧に説明して頂きざっと現在の概要を把握できました。本当にありがとうございます。



2017年2月9日木曜日

「どうしてそんな無駄なことをするんですか?」

今から、もう5年前の2012年2月12日、僕はトンデモナイことを、こどもたちに企画していたのです。


それは、日本一の高校である、開成高校(偏差値78)への一般からのありえない受験でした。そう、ありえない頭脳明晰エリート集団です。

「開成高校を受ける」と周りに言い始めた時に、とにかく驚いたのは、やはり学校の先生や塾を含めた教育関係者でした。

さらに友人からも、呆れた言葉を浴びることに・・

「マジか?」
「冗談も休み休み言えよ。」
「何を馬鹿なことを言ってるんだ、あの学校はな・・・」

ご存知の通り、開成高校というのは、幼少期の頃から英才教育を受けるなどして、十分すぎる準備期間が必要なのです。なにせ日本一の高校への受験は半端ないのです。
彼ら公立中の1位集団をもってしても、それは不可能に近いことなのです。

それをあえてやろうと思い立ったのが、前年2011の開成高校へ出向いた文化祭の視察。

そこには、彼らを本当に釘付けにしてしまった光景が展開されていました。
各教室では、生徒たちが真剣に”折り紙”をやっていたり、他人がみたらバカじゃないかと思われるような”研究”、そして様々な”遊びやゲーム”を、本当にマジになって真剣に取り組む姿でした。

そして、何事にも真剣にやっている姿に、大きく心打たれたKJ生たちが、開成高校を自分たちが受験してみたいと真剣に思ってしまったのが事の始まりだったのです。

しかし、帰ってからしばらくして学校に受験の意思を伝えたところ、一番ショックな言葉が待っていました。

「どうしてそんな無駄なことをするんですか?」

この言葉を発したのは、受験する子の学級担任、主任の言葉でした。

僕は、開成高校に”合格”させるために彼らの受験をバックアップしたわけではないのです、かと言って思い出に残す「記念受験」をさせるためでもないわけです。

彼らは、あのものすごい開成を受ける子たちと、真剣に受験の「場」を共有したいと思ったのです。

無駄なことには意味が無い、だからしない、出来ないことはしない、と思うのが一般的な考え。そう、、出来ないともう決め込んでいる。

開成の場合は決め込んでいてもいい、確かに出来ない(合格)のは事実レベル、99%無理でしょう。
でも、そこに向かって少しでも、前進していくということが大切な課題なのです。

危険を冒しても通過点を進んでいることを意識してもらう。
そして、これから様々な難関にブチ当たって行く彼らに、そんな無駄な重要性を感じてほしかったのです。

どんな事でも、そのカタチ、名前に怯まずに、自分のすることを着実にやっていく事が、何よりも大切だということを伝えたかったのです。

全ては単なる「通過点」であり、それを無駄と決めつけるのではなく、自分に課された事を毎日しっかりやっていくことが、最も大切なんだということ。

結果の妄想よりも、今の行動を取れるかどうかということ
「偏差値78の開成高校受験」と聞いて、動けるかどうか、

開成視察の時点で10名、合格できないよと言われ続けても、最後まで気持ちを捨てずに残ったこの勇者たち4名。

僕が本当に告げたかったことは、どういう受験であれどういう難事であれ、感情や妄想に負けることなく、自分がしなければならないことを黙々と熟せる力を磨くということでした。

恐らくステレオタイプな大人も子供も、この受験を理解することは出来ないでしょう。

合格出来ないものに挑む、そんな分かり切ってることをして、いったいどういう意味があるのか?
でも、彼らは、受験まで可能な限り、あらゆることをやり切った。

分かり切ってることを自分のためにやれるだけ本気でやる。
記念受験じゃないんです。単に「合格」という二文字を引き換えに貰うための、条件付き受験じゃないんです。

ただただ、彼らは受験に向かって真剣に取り組んだのです。
そこから何が得られるのか、、「合格」より大切な何かを得られるのだろうか。
彼らだけが、今それを実感しているのです。

たとえ、全 員 不 合 格 だとしても。


では、5年前にタイムスリップして下さい。(4本)






2017年2月6日月曜日

20年の時間をかけて合格率7.99%の難関に打ち勝った理由

2/1早朝4:30 気温−2℃

受験も近づいた一番寒い2月に、KJの子どもたちは、普通では考えられない生活と習慣を実践している。毎朝4〜5時に起床し「朝学・生放送」をON! 僕におはようメールをし、そして自分の学習を黙々を始める。

6時には「めざまし授業」(5分間)を生放送で受け、ラジオ体操そして瞑想と一連のワークを休むこともなく毎日こなしていく・・・

今回は、そのKJの一連の学習法を、自分の資格取得のための勉強法として取り入れ、実践した、ひとりの親を紹介したいと思います。

*以下の文章は、すべて親御さまの文面を使わせて頂いております。ありがとうございます

ーーー

塾超さま

おはようございます。

今朝、BBHにもユミコーン(子どもたち)にも、そしてオリオンにも確認してもらいました。


広島県では983人中59人の合格でした。(7.99%)沢山の受験者がいたのに、本当にわずかな合格者です。その中に自分の受験番号があることが、未だに合格が信じられないです。

BBHもユミコーンもご飯作ったり掃除してくれたりと、協力してくれたことに感謝です。

土地家屋調査士の母が、地目変更の仕事を請け負うたびに農地法のスペシャリストの行政書士がいなくて困っていました。

そして遺言などの書式作成で困っている身寄りのないお年寄り も身近にいます。

自分が裁判を通じて、一時諦めて仕事をしなくなった弁護士に代わり、自分で反論書を書いて裁判所に提出してきた中で、書類や文章を作る大切さを学びました。

この経験が、きっと誰かの役に立つ。

そう言う風になれたらいいなと、4月から腰を据えて勉強してきました。


本当に嬉しい。

そして、子供たちの同じ立場で試験を受けることで、分かることが沢山ありました。


なにより、KJの勉強法で結果が出せたというのが、嬉しい。

本当に結果が出るんですね。

勉強楽しかったです。無心で学ぶことがこれほど楽しいと 思いませんでした。学生時代の辛い勉強は何だったのかと思います。


他の資格試験の勉強もですが、開業に向けても勉強です。

頑張って行こうと思います。


ただ、、、



まだ信じられないです。(笑)





行政書士受験。実は4回目での合格です。
なんと初回の受験は20年前位の話です。

家業の補助をしながら、母に取得を勧められたのが行政書士でした。
「簡単な試験で、過去問をといたら合格できる。」
と言われて何が何だか分からないまま、参考書と問題集が1冊になった本を渡されて読んで受験したのを覚えています。

今にしてみれば、もう昔の情報。しかも、両親とも持っていない資格なのに、勉強法も何が分かるというのでしょう。
彼らが知っていたのは、合格率が50%時代の話で、誰でも講習受けたら合格できる感覚の時代の話。

塾超が「親のいうことは、聞いてはダメ。昔のやり方が通用しない。時代は変わっている。」と時々仰っていますが、今はそれが良く分かります。
しかし、全く分野外の仕事をしていた私は、親の言うことが正しいと思っていました。

当然ながら不合格。法律職というのに、もともと畑違いで基礎もないのに、ちょっと読んだから合格出来るほど甘い試験ではありません。

私はその後、両親に「そんな通信講座を受けるような資格じゃない」と言われつつも、基礎を固めないとダメだと思い通信講座(当時は本だけ)を受けたのです。

しかし、昼間仕事で測量に出ていて、学生時代の勉強をひこずって昔のように夜遅くまで起きていて、頭に入るわけはありません。
「疲れて頭に全然残ってくれない、、、眠たい、、、でも辛いのが勉強、、、。」
なんて思ってやっていて、合格ラインに近づいてもそこからが伸びない。

何より、気持ちが付いていかない。これが何になるのー。なんて思っていては、勉強なんか頭に入りません。
2回目不合格。

だからこれもですが、夜学の意味のなさ、KJのマインドセットが大事なことが良く分かります。気持ちが大事です。

その後、日々の忙しさに負け、子育てに明け暮れ、月日は流れていきました。
勉強は「夜」というやり方が間違っているなんて、これっぽっちも疑っていませんでした。
学生時代の刷り込みは怖いです。わたしは、卒業時に受けた国家試験を合格という成功体験があったので、尚更です。
勉強は辛いのが当たり前、と思っていたので、やる気になれるはずもありません。
そうしているうちに元々私には畑違いの行政書士試験も、内容が変わり、難化していき、気が付けば合格率も一ケタになっていました。

法律は当然、毎年のように変わっていきます。
現代は、親世代のようなゆっくりした変化でありません。

常に世の中は動いていて、だから新しい方法を考え、進化していかなくてはいけないのだと仰る塾超の言葉は正しいのです。
子どもたちに対して、親の考え方や経験で進路を提案したりするのも、役には立たないのだと思います。
このような時間を経ているので、塾超の仰ることは、私には納得、納得、、、なのです。

ご存知の様に、息子8か月からの 単身赴任、年子と変わり者の息子の子育て,自宅損壊、裁判等々、その後ありました。
法律や書面作り、申請書、許認可、相続、、、いろんな面で考えることが増えました。

そんな中、塾超が息子に仰っている勉強方法やマインドセットをみていて、ある日、

「ほんとに、その勉強方法に効果があるのか、やってみよう。まずは行政書士の試験勉強やってみよう。」
と、とりあえず、試験まで3ヶ月のところで独学で昨年受験しました。これが3回目です。

朝学しながらやってみて、意外に頭に残っていたのと、その年に限って簡単な問題が並んでいたので、これなら本気で勉強したらとれるかも?!という目安が出来ました。

それでもなお、中々重い腰が上がらなかったのですが、勉強続けるのに今の時代に動画など使用して比較的安価な通信講座があることに気が付きました。
しかも、質問までメールですぐできる。知識の確認も、いつでもどこでもタブレット片手に隙間時間を使ってできるのです。

時代は変わっているのです。
もう一度最初からやってみても、いいかなと。

そう、決断です。
グダグダする子供にイライラする前に、自分がまずやってみようと思いました。

朝、起きて、することを決めておきます。
時間を管理します。内容も今日やった内容を手帳に残します。
受験日までを必ず意識して、常に勉強の進みを確認し ていきました。
戦略は立てないと結果はついてこないのです。

こういうこともKJで学びました。

集中力がないので、瞑想も大事にしました。
そして気が付けば、あれほど心配の種だった子供たちが協力してくれていることに気が付いて、本当に感謝でした。
感謝が力になる、、、。これ本当です。

聖なる沈黙で、要らない情報を遮断し、集中する大切さも学びました。

もうこの頃には、勉強が楽しくて楽しくて。

人間、元々学ぶのは楽しさからなのだと悟りました。

そこに周りの雑音、焦りや脅迫(勉強しないとダメになるとか)は勉強継続するのに、害にはなっても薬には ならないのだと、体感しました。

子供の立場になって、自分が出来ないことはしない。
子供の立場になって、自分が嫌なことは子供にもしない。

同じ勉強をするものとして、もう一度子供と同じ立場に立てば分かることが沢山ありました。

本番の受験では、自分でも気が付かないほど緊張して、力が入っていました。
前向きな言葉ばかりを自分にかけていたのは、逆に緊張を高めてしまっていたのは、のちに塾超のお話で分かりました。
あの方法、早く知りたかったなー。(笑)

本番での失敗箇所を、帰途についた最中に気が付き、本当に泣きたい気分になり呆然として帰宅しました。

でも、駅から 歩きながら考えたのです。

結果に拘るからしんどい。そうではなくて、あくまでも通過点。もう一度勉強し直しすれば、沢山の力になる。それでいいんだ。
もう、来年の試験は始まってる。時間は流れてる。
1分でも1秒でも、無駄にしてはダメなんだと。
悔しいけれど、これが現実。

解答速報に、その日のうちに採点して、問題を見直し始めたのはいうまでもありません。

そして翌朝も塾超チャンネルに一番乗りして、勉強開始です。


塾超に出会うことがなければ、20年前と同じように、不合格になったらグダグダして、日々の色々な出来事に言い訳しながら生活していたと思います。
翌日に 勉強を始めることもなかったです。

なにより、子供たちに自分を棚に上げて、グダグダ言い続けていたように思います。


途中、こいつら(BBH&ユミコーン)全然勉強しないのは、けしからん!と思っていた時期もありますが、塾超に注意をうけてからは、そう思うことも少なくなりました。
今は特に失敗するのを楽しみにしているぐらいです。(笑)
失敗しないところに、成長もないでしょうから。

沢山伝えたいことがあって、本当に長文になってしまいました。

20年もの時間をかけての合格。正直いうと、恥ずかしい。( 笑)でも、この時間がなければ、分からなかったKJの勉強法の凄さです。

色々ありがとうございました。

これから他の資格試験のため、あと開業のため、勉強は続きます。
ちょっぴり、開業については不安がありますが、ちょっとずつでも誰かのためになれるように、やっていこうと思います。

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しまさきさん、合格おめでとうございます。

合格の影には、まずは、KJ勉強法を信じ、毎日僕が伝えるマインドセットを元に、しっかりした実践があります。僕の中高生に伝える勉強法は、そのまま親御さまへの「大人の勉強法」に通じるものだと確信しています。その辺にある上辺の勉強法ではないからです。

それを今回のしまさきさんの20年越しの素晴らしい「合格」が見事に証明してくれました。

また、勉強するということが、ただ単に学習ということといった捉え方をしてもうまくいかないでしょう。学習するために、多くの(学習以外の)事がうまく噛み合って、最高の勉強法が出来上がるわけです。

それが、いったいどういう事なのかを知るのもマインドセットのひとつです。

最後に、KJ勉強法を簡単にまとめておきます。

■KJ勉強法
・マインドセット(心、意識の持ち方)
・早朝学習(夜間学習の禁止)
・科学的、心理学的な脳機能の実践
・瞑想による脳へのコントロール
・具体的な学習法(合格完成ノート脳力倍増ノートを使った超効率学習)
・ストラテジー(実践的な戦略)

ぜひ、これを読む資格に挑戦しているあなたも、実践してみてはいかがでしょうか。

次回書籍は、「大人の勉強法」関連を予定しています。
ぜひ、ご期待下さい。